GONDWANA開発ブログ

五大開発株式会社のGONDWANA開発に関する公式ブログです。

"空" と "宇宙"

4.0.0.16 CBT までは "空" しか実装していませんでした。このため、カメラを注視点から遠く、あるいは注視点を地球の外形が見える程度に置いても、大気のある "空" が広がり不自然な表現になっていました。

次回リリース予定の 4.0.0.17 CBT ではこれまでの "空" に加えて "宇宙" の描画を実装し、成層圏(高度およそ 11 km .. 50 km )を境界にシームレスな "空" と "宇宙" の切り替わりが行われるようになります。

直接的に地形や地図の機能として効果の生じる更新ではありませんが、使用者にとってより自然な表現を行える事で、より、わかりやすく、ストレスを与えずに使えるようになるこうした修正も大切な事と考えています。

G4-4.0.0.16 ( preview-5b ) CBT リリース

Release Note

  • バグ修正
    1. カメラを注視点から大きく離すと"空"を描画している天球用のポリゴンの形状が見えて不自然な表現なる問題を修正しました。 #58
      • この修正に伴い、天球の実装に伴い本来見えるはずの地平線よりも近い地形しか表示できなくなっていた問題も修正されました。 #27
  • 変更
    1. カメラを注視点から大きく遠ざけた状態でもカメラ操作により描画が乱れるようなモーションブラー効果が発生しないよう変更しました。 #57
    2. 標準設定のアンチエイリアシング処理を TXAA から FXAA へ変更しました。最終的な見た目の描画品質が良好になります。 #60
    3. 明るい場所と暗い場所の移動、日時の変化、発光体の有無などによりその場の明るさに変化が生じた際に実際の変化に対して、 "人間の目の明るさに対する慣れ" をシミュレーションしてコントラストを徐々に調整する "Auto Exposure" エフェクトが発生しないよう変更しました。 #61

Screenshot

今回の修正で視認可能な見かけ上の地平線、地形が本来処理可能な広い領域となった様子。

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G4-4.0.0.15 ( preview-5a ) CBT リリースと wiki 「 FILESYSTEM の使い方」

Release Note

  • 新機能
    • GeoObject.NewFromGeoJSON に URL からの間接的な読み込み機能が追加されました。 #55
  • バグ修正
    • GeoObject.SetTextureSource に http の URL を与えるとフリーズする事がある #56

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Wiki

G4-4.0.0.14 ( preview-5 ) CBT リリース

Release Note

  • 新機能
    • G4 Filesystem APIs ( g4fs ) が実装されました。 #35
      • G4 HTTP API Subsystem の一部として JSON APIs と同様に使用できます。
      • http://127.0.0.1:50080/FILESYSTEM/ を基点に var/tmp/ 以下の任意のパスに対して GET(取得) PUT(生成) DELETE(削除) リクエストによりファイルシステムを使用します。
      • var/ は永続性、 tmp/ は起動時または終了時に内容が消去されます。用途に応じて使い分けて下さい。
    • GeoObject.SetTextureSource API が拡張され URL 形式で g4fs 及び HTTP からファイル単位でソース画像を間接的に設定できるようになりました。

g4fs によるファイル単位の APIs は GeoObject APIs を中心に継続的に対応を追加します。しばらくは preview-5X 系のアップデートとして、画像や頂点データなどを直接的なデータを扱う APIs と並びファイル単位で適当なフォーマットで間接的に扱えるよう対応を拡充する予定です。

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Wiki

Filesystem APIs の解説記事は近日中に加筆しブログでも追ってお知らせします。

G4-4.0.0.13 ( preview-4b ) CBT リリース

Release Note

  • 新機能
    • HTTP API Subsystem が CORS に対応し HTML + JavaScript で実装された連携アプリケーションをモダンウェブブラウザーで実行したい場合にも制約無く使用可能になりました。 #52
    • JSON-RPC-2.0 で扱う JSON の params の一部の浮動小数点数値について "NaN" "-Inf" "+Inf" "Inf" のような特定の文字列を与える事で NaN -Inf +Inf を与えられるようになりました。 GeoObject.SetVertex 系の APIs の頂点座標値の alt, lat, lon に適用できます。 #54

Wiki

G4-4.0.0.12 ( preview-4a ) CBT リリースのお知らせ

Release Note

Wiki

G4-4.0.0.11 ( preview-4 ) CBT リリースのお知らせ

G4-4.0.0.11 ( preview-4 ) CBT をリリースしました。

リリースノート

  • 新機能
    1. GeoJSON を G4 の地物システムへ読み込む試験的な対応( Point タイプの Feature 及び FeatureCollection の読み込みに対応)
    2. GeoObject で点を表示する機能
    3. GeoObject をビルボード風に常にカメラへ向くよう表示する機能
    4. 注視点とカメラをマウスで操作する機能
  • 挙動の変更
    1. 地形とカメラの当たり判定がなくなり、より円滑にカメラを操作できるよう、挙動を変更しました
  • 不具合の修正
    1. #38 GetoObject.SetEnable{Collision|Gravity|Physics} に enabling パラメーターを渡しても not found enabling エラーとなる https://goo.gl/irNHyU
    2. #39 ypo: GeoObject API の SetMaterialParam の EmissiveColorFactor であるべきところが EmmisiveColorFactor と誤っている https://goo.gl/5D77qs

スクリーンショット

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wiki の更新

4.0.0.11 のリリースに併せ、以下の記事を執筆しました。