GONDWANA開発ブログ

五大開発株式会社のGONDWANA開発に関する公式ブログです。

移動やサイズ変更などのウィンドウ制御機能について

リリース最新版の 0.701.0 までは「まだ」暫定的に実装が簡単なように付けた程度の「ウィンドウ制御機能」の実装レベルで、これは開発者が暫定的に使える程度のものでした。これについては正式な仕様へ改修するタスクが他のタスクとの優先度の兼ね合いで遅くなっておりましたが、ぼちぼち着手しております。

GONDWANAはユーザーに対して大きな画面で没入して使って頂く事も、また小さなウィンドウ表示でデスクトップ上でガジェットのように使って頂く事も想定しています。この利便性を損なわないため、GONDWANAではゴツゴツとしたウィンドウの装飾表示を行っていません。

しかし、ユーザーにとっては一般的なウィンドウ操作について「慣れ」のユーザビリティーもありますから、試験実装機能のように特殊な操作方法では操作し難い、あるいは操作方法に気付かないユーザーが多く機能としての意味を成しません。そこで、GONDWANAではメインビューの「内側」にユーザーの邪魔にならないようにうっすらと、一般的なウィンドウに似せた「枠」を用意する事にしました。この枠の部分は、枠にカーソルが乗った状態では表示が濃くなり、そうでない時にはうっすらとユーザーの視界を邪魔しないようにできています。

カーソルが乗るとこのように少しだけ枠が濃くなり、「ウィンドウ制御ができる状態なんだな」とユーザーに暗黙的にわかりやすいように工夫されています。WindowsMACOSLinuxなど多くのウィンドウの操作の概念で「タイトルバー」に相当するような部分をユーザーが錯視的にすんなりと認識できるよう、枠の上部は太くしてあります。また、この枠の上部の太い部分でドラッグ操作を行うとウィンドウの移動ができるようになっており、メインビューの邪魔をしないスマートさと一般的なウィンドウ操作のユーザビリティーを両立できるよう設計しています。

もちろん、この枠の下、左、右の部分でドラッグ操作を行うとウィンドウのサイズ変更ができるようにしてあります。

右下、左下では一般的なウィンドウ操作のように斜めにも操作できます。

また、GONDWANAではこのようなスマートな「枠」によるウィンドウ制御機能を内部処理として実装しているので、お使いになるユーザー向けにこの枠の機能のカスタマイズ性も善くできています。例えば、高解像度のディスプレイでお使いになる方や、器用なマウス操作がやや苦手な方は、設定変更により枠を太くして使う事もできます。

あるいは用途によってはサイズ変更や移動を挙動したくないかもしれません。その場合は枠をなしにする事もできます。ユーザーが不特定多数で枠を常にくっきりと出したい、あるいはGONDWANAに慣れたユーザーが普段は枠が完全に透明なように、あるいはカーソルが乗っても透明なまま移動やサイズ変更ができるように、カスタマイズする事もできます。

ちなみに、ここまで書いておいてなんですが、執筆時点では実装途中で、まだ「枠」に一般的なウィンドウ操作のユーザビリティーでは当たり前になっている「ボタン」がついていません。「最小化」「最大化」「閉じる」の3点ボタンセットですね。それらも含め、次のアップデート、おそらく 0.702 では暫定的な一般には扱いにくい特殊なウィンドウ操作方法が廃止され、正式な仕様のスマートなウィンドウ制御機能に実装が置き換えられる見込みです。

先行クローズドβテスターのみなさまにはいましばらくお待ちいただければ幸いです。