GONDWANA開発ブログ

五大開発株式会社のGONDWANA開発に関する公式ブログです。

ジオオブジェクトシステム(ベクターレイヤーシステム)が実装されます

次回のリリースに「ジオオブジェクトシステム」が追加されます。以前は「ベクターレイヤーシステム」、「(ベクターレイヤーシステム内の)マーカーシステム」と仮に言う事のあった、ベクターデータを元にレイヤーとしてGONDWANAで可視化する仕組みです。既存の「タイルマップレイヤーシステム」(≃ラスターデータを元にレイヤーとしてGONDWANAで可視化する仕組み)とペアで、GONDWANAの可視化機能の中核となる機能です。

0.704.0 の「ジオオブジェクトシステム」では、予め作成されたジオオブジェクト群をまとめたレイヤーデータの読み込みと表示に対応します。表示は不透明度、色、スケーリング、モデル等のパラメーターをリアルタイムに変更して可視化する事もできます。

次の例では不透明度と色を変更しています:

ジオオブジェクトシステムのレイヤーは llite という位置情報とURLを関連付ける簡単なデータベース形式を介して扱います。 0.704.0 では llite データを作成、編集するためのコマンドツールも bin/llite として同時に提供開始されます。

0.704.0 のリリース以降に、都道府県、市町村などの一般的に有用な作成済みの llite レイヤー群もGONDWANA開発チームから提供開始する予定です。0.704.0 では「パッケージマネージャー」も機能実装され、ユーザーは GONDWANA に対して package_manager.install gondwana/pref_jp のようにパッケージ提供ユーザー名とパッケージ名を指示すれば、自動的にオンラインのリポジトリーからレイヤーデータなどのGONDWANAの追加パッケージを実行しながら導入できるようになっています。今後は llite によるジオオブジェクトのレイヤーデータ群をはじめ、既存のタイルマップレイヤーシステムのソースデスクリプターやステートスペル集、一定のテーマで編集済みのユーザーコンフィグや画面内のウィジェット配置など、多くのパッケージをパッケージマネジャー機能に対応する形で提供したいと考えいます。

また、パッケージマネジャー機能に対応するGONDWANAの公式リポジトリーシステムでは登録ユーザーならば誰でもパッケージを公開し、GONDWANAのユーザー同士でパッケージマネジャー機能を通じ、ほぼ任意のパッケージを提供可能なシステムを同時に開発中です。GONDWANAを通じてユーザー同士のデータ交換や便利な使い方が広まるきっかけとなれば嬉しく思います。