0.706.0-1
リリースノート version 0.706.0-1
リリースノート・概要
(こちらは一般ユーザー向けの概要です。プロフェッショナル向けの完全なリリースノートは「リリースノート・詳細」を御覧下さい。)
- ジオオブジェクトで選択可能なモデルデータを追加しやすくなり、標準添付のモデルデータも幾つか追加され選択可能になります。
- ジオオブジェクトの画面上の表示がカメラの高度に応じて自動的に拡大縮小され凡そ常に一定の大きさで視認できるモードが追加、標準となります。
- タイルマップウィンドウで行う壁紙の選択が行いやすくなります。また、壁紙なしの場合の背景のベタ塗り色をGUIでも変更できる機能が追加されます。
- タイルマップの標高地図の選択肢に「簡易合成標高タイル」が追加され、高精度のズームレベル15を可視化可能かつズームレベル14以下では低精度ながら「標準合成標高タイル」よりも高速に地図描画できる選択肢が追加されます。
- メインウィンドウの最大化状態をF11キーでトグル操作できるようになります。
- グラフィカルユーザーインターフェースで採用される各種の表現や用語が初心者に優しく変更されます。また一部の表現の視認性、可読性が向上されます。
- すべてのウィンドウの文字サイズが大きく調整され視認性が向上します。
ダウンロード
このバージョンの限定公開は終了しました。今後は一般公開版をご使用ください。
リリースノート・詳細
(こちらはプロフェッショナルユーザー向けです。一般的に簡単な概要は「リリースノート・概要」を御覧下さい。)
新機能
- ジオオブジェクト用に標準添付されるモデルデータとして従来の default モデルに加え、 sphere, cube, torus が追加されます。これらのモデルデータは asset/models/standard に配置されます。
- ジオオブジェクトがユーザー自身で設定ファイルを編集し conf: view::gl::geo_object.models で明示的に追加ロードしたいモデルファイルと表示名称を設定しなくても、 conf: view::gl::geo_object.auto_load に設定されたディレクトリー及びファイル拡張子から再帰的に自動ロードする機能が追加されます。
- 初期設定では asset/models ディレクトリー以下の全ての .x, .obj, .ply 拡張子のファイルをモデルデータとして自動ロードします。
- F11 キーでメインウィンドウの最大化をトグル制御できるようになります。
- F12 キーで diagnostics 機能をトグル制御できるようになります。
- conf: view_gl.window.maximized = false が追加され、 true を設定すると起動時に自動的にメインウィンドウを最大化できるようになります。
- 壁紙を選択するGUIに「(なし)」が追加され、壁紙を無効化できるようになります。
- 設定に conf: view_gl.wallpaper.enabled = true が追加され false とする事で起動時に壁紙を無効化した状態で起動できるようになります。
- 壁紙が無効な状態での再背面のベタ塗りとなる背景色を設定するGUIが追加されます。
- ジオオブジェクトのオブジェクトの描画方法について、従来の実寸表示に加え新たに、高度に応じて自動的にスケーリングし高度によらず常にオブジェクトの可視化を視認できる機能が追加されます。
- この機能は標準ですべてのオブジェクトに対し有効となります。
- この機能の有効/無効の制御は llite レイヤーのロケーション単位で行えます。
- llite でのフラグ設定はロケーション定義の appendices に key: fixed_scaling で bool 型の値として書き込みます。
- 高度に応じた自動スケーリング表示のスケーリング定数は conf: view::gl::geo_object.fixed_scaling.factor で調整できます。
- ジオオブジェクトのモデルに鉛直上向きの平面の正方形モデル board.x が追加されます。
- タイルマップの立体化ソースとして
簡易合成標高タイル
が追加されます。- レベル15以上において、国土地理院で実験的に公開されている5mメッシュ標高タイル「標高表示用データ5a」,「標高表示用データ5b」の標高値を利用、標高値がe(欠損)もしくはタイルが存在しない箇所については10mメッシュ標高(GSI:標高タイル)からオーバーロードして得た標高値で補完するソースです。
- 標準合成標高タイルではズームレベル14以下においてもレベル15から5mメッシュと10mメッシュの合成結果をオーバーロードするため全てのズームレベルにおいて最高精度の地形描画となりますが、最高精度を維持するために必要な合成と低ズームレベルへのオーバーロード処理が高負荷なため動作が数秒から数十秒程度固まる事がありました。そこで、ズームレベル14以下の低ズームレベルでは低精度の10mメッシュを採用する事で動作速度を優先した地図タイルとして 簡易合成標高タイル を新たに追加しました。
- 以下のような組み合わせになります。各レベル毎に上から順に存在する標高値を参照します。
0 ~ 13 | 14 | 15 | 16 ~ |
---|---|---|---|
GSJ:シームレス標高サービス | GSI:標高タイル | 標高表示用データ5a | →オーバーロード |
- | - | 標高表示用データ5b | →オーバーロード |
- | - | GSI:標高タイルからオーバーロード | →オーバーロード |
変更
- ジオオブジェクト用に標準添付されていたコーン状のモデルデータのファイル形式が .obj + .mtl + .png から .x ファイルに変更されます。また、ファイルパスが asset/models/default/default.obj から asset/models/standard/corn.x に変更されます。
- 用語 "ウィジェット" 及び "ウィンドウ" について扱いが変更されます。
- 一部の"ウィンドウ"名の表示がカタカナ語へ統一する方向性で変更されます。
- "CAMERA CONTROLLER" --> "カメラ"
- "Minimap" --> "ミニマップ"
- "TILEMAP LAYER" --> "タイルマップ"
- "COMMANDER" --> "コマンド"
- カメラウィンドウの平面角の単位の表示が
[deg]
から[°]
に変更されます。 - 「チェックボックス」など一部のGUI部品の視認性が向上するよう配色設定を変更しました。
- カメラウィンドウの三人称視点の注視点からカメラを遠ざける距離設定部分の "m離す" の表記が " [m] 離す" となり視認性が向上します。
- タイルマップウィンドウのパラメーター設定GUI「タイル領域の広さ」の表示が「領域の広さ」に変更されます。
- タイルマップウィンドウのパラメーター設定GUI「タイルズームレベル」の表示が「ズームレベル」に変更されます。
- タイルマップウィンドウ、カメラウィンドウのステートスペル機能のツールチップ内の表現が「詠唱可能な」から「実行可能な」に変更されます。
- 壁紙のGUI選択に対応が可能な場合は設定された壁紙が選択された状態で起動するようになります。
- 壁紙が有効に設定されていない場合は「(なし)」が選択された状態で起動するようになります。
- 全てのウィンドウのフォントが調整され可読性・視認性が向上します。
- 標準のフォントサイズ設定が 16 から 19 へ若干大きく調整され、可読性が向上します。
- 掲示板ウィンドウの文字サイズの調整方式も若干変更され、より多くの環境で可読性が向上します。
- 標準のフォントの太さが medium から regular へ若干細く調整され、画数の多い文字がより明瞭になります。
- 文字の描画色が白色から灰色に変更され、目に優しく、またメインビューへの視線に影響し難く調整されます。
- 標準のフォントサイズ設定が 16 から 19 へ若干大きく調整され、可読性が向上します。
- タイルマップの描画がウェブメルカトル図法に起因する latitude/longitude 比について最適化され、凡そ視野角60°の場合、高度500km程度以下までの描画精度が向上します。
- この改良により特に高高度視点からのメインビューで緯度によってタイルマップとジオオブジェクトの描画位置がずれる問題が改善されます。
- タイルマップウィンドウのレイヤー設定内の表示「アピアランスソース」が「画像」に変更されます。
- タイルマップウィンドウのレイヤー設定内の表示「立体化ソース」が「標高」に変更されます。
不具合の修正
- ジオオブジェクトがモデルデータのマテリアルのディフーズカラーと透過度を反映していなかった不具合が修正されます。
- マテリアルのディフューズカラーと透過度はテクスチャーも頂点カラーも存在しない頂点にのみ適用されます。