GONDWANA開発ブログ

五大開発株式会社のGONDWANA開発に関する公式ブログです。

0.708.0-1

リリースノート version 0.708.0-1

リリースノート・概要

(こちらは一般ユーザー向けの概要です。プロフェッショナル向けの完全なリリースノートは「リリースノート・詳細」を御覧下さい。)

  1. タイルマップウインドウに実距離指定モードが追加されます。実距離指定モードでは可視化半径を指定することで領域の広さと分解能が自動で設定されます。 0.708a
  2. 国土地理院の標準地図を選択時に「情報」ボタンが表示されるようになります。情報ボタンをクリックすることで凡例や出典が表示されます。今後のリリースで他のソースについても「情報」ボタンが表示される予定です。 b1
  3. 産業技術総合研究所の「シームレス地質図」の表示名称がより正確な「20万分の1日本シームレス地質図」に変更されます。
  4. 20万分の1日本シームレス地質図など一部のソース選択時にデータが存在しない地域に移動するとGONDWANAが強制終了してしまう問題が解消されます。
  5. ロゴ入りの壁紙からバージョン情報が消えます。
  6. システムツールウインドウのユーザーコミュニティーを開くボタンがフォーラムを開くボタンになります。 d
  7. 三人称視点が標準になります。また、三人称視点の時の注視点の高度は常に地表面の高度となり、三人称視点では「高度」の替わりに「注視点までの距離」が表示されます。 0.708c

既知の不具合

  1. 注視点までの距離を0mとすると極端にメモリ使用量が増大する

ダウンロード

このバージョンの限定公開は終了しました。今後は一般公開版をご使用ください。

リリースノート・詳細

(こちらはプロフェッショナルユーザー向けです。一般的に簡単な概要は「リリースノート・概要」を御覧下さい。)

新機能

  1. タイルマップウィンドウの標準状態のユーザーインターフェースが変更され、可視化対象とするタイルマップの領域の広さ(タイル枚数)とタイルマップ全体の分解能を明示的にユーザーが設定する必要が無くなります。
    1. 「実距離指定モード」がONの標準状態では、ズームレベルの自動設定と併せて、ユーザーは一切の可視化内部パラメーターを手設定する必要無く、常にカメラ注視点の高度から完全に自動的にズームレベル、可視化半径(km)が設定され、自動的に設定される可視化半径(km)とズームレベルを元に、必要十分なタイルマップ領域の広さ(タイル枚数)とタイルマップ全体の分解能が推論的に設定されるようになります。
    2. このモードで新たに追加される「可視化半径(km)」は手設定で可視化範囲を変更し、一時的により狭い範囲を可視化するよう制限したり、より広い範囲を可視化するよう設定する事ができます。この値が変更された場合は、内部的に従来の標準ユーザーインターフェースだった可視化のより直接的な内部パラメーターであるタイルマップの領域の広さ(タイル枚数)とタイルマップ全体の分解能の必要十分値への自動更新も行われます。
    3. 従来同様の内部パラメーターを確認、あるいは直接変更したい場合は「実距離指定モード」をOFFにします。
    4. 従来のパラメーター設定方式では、タイルマップを十分に理解しているアドバンスドユーザーがGONDWANAを使用する上で、より直接的にタイルに基づいた領域設定を施したり、ズームレベルのソースデータの分解能を超える滑らかな可視化を補間機能により任意の分解能まで引き上げるなどの応用的な使用方法が可能です。
  2. タイルマップのソースディスクリプターにそのソースについての注釈・概要説明・ライセンス表示などを行うデスクリプション機能が追加されます。
    1. LUA 定義ファイルに get_description() 関数があり、文字列を返す定義がされている場合にデスクリプションとして扱われるようになります。
    2. デスクリプション文字列は簡易 markdown 様の文法で任意のURLリンクを挿入できます。(実装例は gsi_std.lua の get_description の定義を参考にして下さい。)
  3. タイルマップウィンドウの地図選択の右側にそのソースについてのデスクリプションが定義されている場合に「情報」ボタンを通じてそのソースのデスクリプションを表示できるインターフェースが追加されます。
  4. URLからの入出力を扱うCONNECTIONモジュールがHTTP(S)の応答でHTTPステータスコード304等のリダイレクト系の処理に対応します。
    1. これにより、20万分の1日本シームレス地質図等のタイルURLのリダイレクトを要求する地図タイルの参照時にGONDWANAがFATALを検出し終了する問題も発生しなくなります。
    2. 接続あたりのリダイレクト回数を設定する設定として connection.http.redirection.maxが追加されます。
  5. 利用しているライブラリや素材のライセンス情報がインストール先のshare/licensesに配置されるようになります。

変更

  1. 壁紙機能の実装が view::gl::tilemap モジュールから view::gl モジュールへ変更されます。
  2. ロゴ入りの壁紙から古いバージョン情報が消えます。
  3. 産業技術総合研究所の「シームレス地質図」の表示名称がより正確な「20万分の1日本シームレス地質図」に変更されます。
  4. 起動時の-c 引数で存在しないパスを指定した場合など設定ファイルを読み込めない場合にもFATALで強制終了せずに実行を継続可能なERRORとして扱う様に変更されます。
  5. GONDWANAフォーラム開設に伴い文言が一部変更されます。
    1. システムツールウインドウのtooltipの「ユーザーコミュニティー」が「フォーラム」に変更されます。
    2. バージョン情報出力で表示される「ユーザーコミュニティー」が「フォーラム」に変更されます。
    3. バージョン情報出力で表示されるユーザーコミュニティーのアドレスがフォーラムのアドレスに変更されます。
  6. runner.open_user_communityコマンドがrunner.open_user_forumコマンドに変更されます。
    1. このコマンドで開くURLはhttps://forum.gondwana.godai.co.jp/です。
  7. 標準のカメラモードが三人称視点モードに変更されます。
  8. カメラウィンドウの三人称視点モードの注視点から視点位置までの距離を設定するユーザーインターフェースがスライダーから他のカメラパラメーター群と同様の直接入力可能なユーザーインターフェースへ変更され、場所も三人称視点ON/OFFのチェックボックス横から一人称視点モードでカメラ位置の標高が表示される位置へと移動されます。
    1. この変更に伴い設定ファイルの handle_distance_target_max は廃止されます。
  9. 初期設定での起動時のカメラの初期状態が石川県を注視点とした日本全体を見下ろす構図へ変更されます。

不具合の修正

  1. タイルマップに複数の地図を重ねて不透明度を設定した際に、意図した下層の地図に背景が滲み出るように合成させる不具合が修正されます。
  2. カメラウィンドウの仰俯角の表示について符号が仰俯角としては反転して表示されている不具合が修正されます。
    1. 不具合: 見上げ(仰角)状態で符号が負(-)、見下ろし(俯角)状態で符号が正(+)
    2. 修正後: 見上げ(仰角)状態で符号が正(+)、見下ろし(俯角)状態で符号が負(-)
  3. 三人称視点モードを使用時にカメラの注視点が画面中心とならない不具合が修正されます。
  4. 三人称視点モードを使用時にジオオブジェクトの自動スケーリング調整機能が働かない不具合が修正されます。