GONDWANA開発ブログ

五大開発株式会社のGONDWANA開発に関する公式ブログです。

Release 0.702.0

Release Note 0.702.0

新機能

  1. 一般的なウィンドウ操作のユーザビリティーとメインビューの視界を両立するウィンドウ制御ユーザーインターフェースが実装されます。
    • メインビューを囲う半透明の枠状のユーザーインターフェースはカーソルを合わせると緩やかに視認性が向上し、カーソルの乗らない状態ではメインビューの視認性と枠の存在を両立する薄い表示状態となります。
    • 枠の上部をドラッグ操作する事でウィンドウを移動できます。この操作が可能な場合は専用のカーソルが表示されます。
    • 枠の右、左、下、右下、左下をドラッグ操作する事でウィンドウをサイズ変更できます。これらの操作が可能な場合は専用のカーソルが表示されます。
    • 枠の上部の右側に最小化、最大化、閉じるボタン様のユーザーインターフェースが表示されます。
    • GONDWANAが非アクティブな状態ではこの枠のインターフェース全体がおよそ灰色様となりGONDWANAのアクティブ状態、非アクティブ状態をユーザーが視覚的に認識しやすくなります。
    • 枠の上部の太さ、右、左、下の部分の太さは設定 view_gl.window_interface.border.{top_length|length} で変更できます。
    • 枠にカーソルを当ててから枠の視認性が上昇、またはカーソルを外してから視認性が下降するアニメーションの所要時間は設定 view_gl.window_interface.border.transition.time で秒単位の設定を行い変更できます。
    • 枠の視認性は設定 view_gl.window_interface.border.alpha.{active|inactive} に不透明度を設定し変更できます。
  2. カーソルを設定によりユーザーの好みにカスタマイズ可能になります。
    • 設定は view_gl.window_interface.cursor で行います。url と共に設定可能な hotspot.{x|y} はurl で設定する画像データのどの位置をカーソルの中心とするかピクセル単位の座標値を設定します。 hotspot.{x|y} は空文字列とする事で自動的に画像の中心を計算し採用するモードでカーソルを読み込みます。
  3. GONDWANAが非アクティブな状態では描画処理を停止し非アクティブ時のCPU及びGPUの負荷を大幅に低減する機能が実装されます。この機能は常に有効となります。
    • 複数のGONDWANAを同時に起動する場合や、他のアプリケーションと同時に起動し切り替えて使いたい場合の利便性が向上します。
  4. GONDWANAの実行中にメインウィンドウにアイコンが表示されるようになります。
    • 表示されるアイコンは conf: view_gl.window_interface.icon.urls で任意に設定可能です。
  5. スクリーンショット撮影コマンドに自動的に、ウィジェットを非表示 -> 撮影 -> ウィジェットを表示 の時間軸のコマンド制御を行う disappear_widget オプションが実装されます。
    • view_gl.screenshot disappear_widget のように disappear_widget オプションを付けてスクリーンショット撮影コマンドを実行する事で、これまで view_gl_widget.disappear_all view_gl.screenshot view_gl_widget.show_all のように3つのコマンドを扱う必要があった「ウィジェットを非表示にしてスクリーンショットを撮影」をより簡単に操作できるようになります。
  6. スクリーンショットの保存先をOSの標準的な手法( Windows: Explorer や KDE: Dolphin など)で開く view_gl.open_screenshot_directory コマンドが追加されます。
  7. 設定ファイル etc/gondwana.json 、 etc/tilemap/grouping_definition.json などについて何らかの理由でBOMが不正に付与されている場合にも自動的にBOMを除去し読み込み、実行が可能となります。
    • この問題は主にMicrosoft Windows の notepad.exe で UTF-8 保存した場合などに本来付与されるべきではないBOMが選択の余地なく強制的に追加されてしまう現象について解決するものです。GONDWANAの扱うテキストファイルは仕様上はBOMの無いUTF-8フォーマットです。
  8. Real-time Dynamic Level of Detail (RDLOD) 機能が実装されます。
    • 実行時にリアルタムで動的に分解能を注視点からの距離に応じて減衰させる事で実行速度と分解能のバランスを両立する機能です。詳細は開発中の機能紹介ブログを御覧下さい。 https://blog.gondwana.godai.co.jp/2016/08/24/real-time-dynami…-of-detail-rdlod/
    • この機能は標準で有効で、 タイルマップウィジェットまたは conf: view_gl_tilemap.realtime_dynamic_level_of_detail で設定可能です。
    • この機能の on/off の状態は終了時に自動的に conf に保存され、次回起動時に前回終了時の状態が自動的に適用されます。
  9. conf: view_gl_tilemap.shader.{vertex|fragment|tessellation_control|tessellation_evaluation|geometry} に url 形式のパスを設定する事で任意のシェーダーコードをGONDWANA標準の内蔵シェーダーコードに代替して実効可能になります。
    • この機能は主に開発者やパワーユーザー向けの機能の為、詳細や仕様について丁寧な解説は現時点では行う予定はありません。
  10. 「タスクバー」が実装されウィジェットを「閉じる」とタスクバーに収納されいつでも再呼び出しが可能な状態となります。
    • タスクバー実装に伴いウィジェットのクローズ状態がコンフィグレーション view_gl_widget.widget_status に自動的に保存され、起動時に前回終了時の状態が復元されるようになります。

変更

  1. 標準設定のスクリーンショットの保存先がGONDWANAの配置パスからユーザーのホームディレクトリーの godai/gondwana/screenshot に変更されます。

廃止

  1. 試験実装のCTRL,SHIFT,ALTキーとポインティングデバイスによるウィンドウ制御ユーザーインターフェースが廃止されます。

不具合の修正

  1. 視線の仰俯角が水平に近い時に画面手前の地形が表示されずに欠けたように見えてしまうバグを修正しました。
  2. 数値キーパッド側のENTERがキーボード本体側のENTERと異なり一部のウィジェット操作でENTERキーとして認識されない問題が対処されます。
  3. HTTPまたはHTTPSで取得するデータに 0x0d 0x0a 0x0d 0x0a パターンが含まれる場合にGONDWANAが異常終了を引き起こす問題が解決されます。

    • 例として、GSI-STDの山梨県の次の地点のデータには偶発的にこのパターンが含まれており、このタイルを表示に含めるカメラアングルを取るとGONDWANAが100%の再現率で強制終了する問題が発生していたものが解消されます。
    • http://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/14/14499/6454.png
  4. G3:標高コンターがz>=14で真っ黒の描画となる問題が修正され正常な描画が行われるようになります

  5. 最小化時に minimap モジュールが原因で高い再現率で例外終了する問題が修正されます。

ディストリビューションレベルの変更

なし

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