GONDWANA開発ブログ

五大開発株式会社のGONDWANA開発に関する公式ブログです。

0.900.0-1

リリースノート version 0.900.0-1

リリースノート・概要

  1. "easy", "standard", "advanced"の3段階からなる機能モードに切り替えられるようになります。
    1. easyは必要最低限の操作のみ行えるシンプルなモード、advancedは上級者向けの多機能モード、standardがその中間となるモードです。 easy2 normal2 advanced2
    2. モードごとの動作の違いの詳細は マニュアル/機能モード をご確認下さい。
    3. モード切り替えパレット、もしくはF6(easy), F7(standard), F8(advanced)キーで各モードに変更可能です。 mode_pallet
    4. E:easyモード, S: standardモード, A: advancedモード
  2. コンパスウィンドウ、ミニマップウインドウをダブルクリックでタスクバーへ収納できるようになります。
  3. 標準搭載されるパッケージとしてジオオブジェクト「五大開発/公開試験用」が外れ、ジオオブジェクト「国土数値情報/避難施設データ」とジオオブジェクト「日本百選と座標値/ため池百選」が追加されます。 geo_object
  4. 自動ストール機能が追加されます。マシン環境に応じて分解能が高すぎると判断された場合は自動的に制限されます。
  5. システムツールパレットに以下のアイコンが追加されます。 system_tool_new
    1. 不具合対応状況を開くアイコン
    2. お問い合わせを開くアイコン
    3. ③カメラ初期化アイコン
    4. ④タイルマップ初期化アイコン
  6. システムツールパレットから以下のアイコンが削除されました。
    1. システム情報アイコン
    2. 終了アイコン
  7. 各ウインドウの初期レイアウトが再調整されます。 ・変更前 layout_old ・変更後 layout_new
  8. 数値指定で注視点までの距離に0[m]を指定した時に、使用中のメモリが増大する不具合が修正されます。
  9. 起動時にオートスペル機能の不具合により意図せず終了する問題が修正されます
  10. カメラが注視点との距離(一人称視点の時は高度)が30kmを超えるとジオオブジェクトの可視化が制限されます。 geo_object_warning
    1. この制限は既知の不具合 https://bugs.gondwana.godai.co.jp/index.php?do=details&task_id=14 に対する応急対応です。

ダウンロード

Tips/どのエディションをダウンロードすれば良いかわからない時の選び方

Platform Edition Download
Windows
(64ビット)
通常版(sandybridge) GONDWANA-0.900.0-1-Windows-x86_64.msi
Windows
(64ビット)
haswell最適化版 GONDWANA-0.900.0-1-Windows-x86_64-haswell.msi
Windows
(64ビット)
atom最適化版 GONDWANA-0.900.0-1-Windows-x86_64-atom.msi
Windows
(64ビット)
amdfam10最適化版(Phenom IIなど) GONDWANA-0.900.0-1-Windows-x86_64-amdfam10.msi
Windows
(32ビット)
通常版(pentium4) GONDWANA-0.900.0-1-Windows-i686.msi
Windows 上記以外 AMDIntelあるいは他のプロセッサーへの最適化版等その他のエディションについてはお問い合わせ下さい。)
GNU/Linux ヘッドレスサーバー版 (こちらのエディションについてはお問い合わせ下さい。)
OSX 通常版 (計画中)
iOS スマートデバイス (計画中)
Android スマートデバイス (計画中)
Web ウェブサービス (調整中)

リリースノート・詳細

(こちらはプロフェッショナルユーザー向けです。一般的に簡単な概要は「リリースノート・概要」を御覧下さい。)

新機能

  1. 「機能モード」機能が追加されます。
    1. (A) 機能モードは主に "easy", "standard", "advanced" の3段階からユーザーの好み、GONDWANAの習熟度等に応じて任意に切り替えて使用できます。初期値は "easy" モードです。
      1. easy: 主に、始めてお使いになる方、まだGONDWANAの習熟度の低い方でも、3D地図可視化アプリケーションとして必要最低限の操作を行いやすいようGONDWANAの多くの機能を封印する代わりにシンプルに使用しやすいように調整された動作モードです。
      2. standard: 主に、基本的な GONDWANA の使用法について習熟された方、GONDWANA の基本的な機能に加え、応用的な機能や可視化設定等を十分に活用したい方向けの動作モードです。
      3. advanced: 主に、地図、3D可視化、計算機等についてある程度の専門知識を有し、より応用的な GONDWANA の機能使用が必要な方向けの動作モードです。
    2. (B) 機能モードには他に "experimental_features" も設定でき、これは試験実装中や開発途中の機能を使用したいアグレッシブなユーザー向けのモード設定です。
    3. 「機能モード」は (A) の3つの何れか + (B) の ON/OFF により設定できます。
      1. 実行中に F6, F7, F8 キーでそれぞれ easy, standard, advanced のモードを何時でも切り替えできます。
      2. 実行中に F5 キーで experimental_features の ON/OFF を行えます。
      3. 実行中に runner.set_feature_mode コマンドによっても機能モードの切り替えが可能です。
      4. 設定ファイル configuration._shared.feature_mode によっても起動時の機能モードの変更が可能です。
      5. 実行中に変更した機能モードは終了時に自動的に設定ファイルへ保存され、次回起動時に自動的に読み込まれます。
    4. 「機能モード」ごとの動作の違いの詳細は マニュアル/機能モード をご確認下さい。
  2. カメラウィンドウに「操作ボタンを使用する」チェックボックスが追加され、操作ボタン群の表示、非表示を切り替えられるようになります。
  3. カメラウィンドウに「数値詳細を使用する」チェックボックスが追加され、数値詳細群の表示、非表示を切り替えられるようになります。
  4. ミニマップウィンドウの地図部分のダブルクリックでタスクバーへ収納できるようになります。
  5. ミニマップウィンドウの設定 size により明示的にサイズを定義可能になります。
  6. コンパスウィンドウのコンパス部分のダブルクリックでタスクバーへ収納できるようになります。
  7. コンパスウィンドウのリサイズできるようになります。
  8. コンパスウィンドウの設定 size により明示的にサイズを定義可能になります。
  9. ツールパレットの設定にパレットまたはパレットの要素に対して feature_mode により「機能モード」に応じたパレットまたはパレットの要素の有効化を設定可能になります。設定値は マニュアル/機能モード における機能モードの設定値と同じ値を設定します。

  10. タイルマップの自動ストール機能に描画フレームレートの低下をトリガーとする by_fps 系が機能追加されます。

    1. 標準設定で 50 FPS を下回る状況で発動し、表示分解能の高さ( subdivision-level )を下げ、タイルマップの描画が重すぎる状況を自動的に回避します。
    2. 設定ファイル view_gl_tilemap.auto_stall.by_fps の .enabled: bool 及び .threshold で機能の有効及びFPS閾値を調整できます。
    3. アドバンスドモードのタイルマップウィンドウに「FPS自動ストール閾値」のGUIが追加されます。
    4. この新機能と標準設定での有効化により、ユーザーが意図せず実行環境のGPU性能に対して高過ぎる「可視化半径」や「表示分解能の高さ」を設定する事態が発生しても、数秒以内に現実的に操作に支障のない負荷状態へ設定値が自動調整されるようになります。
  11. タイルマップの自動FPSストール機能が無効な場合にタイルマップウィンドウの自動FPSストール機能のGUI表示が赤文字となり無効の状態を視覚的に確認し易くなります。

  12. ジオオブジェクト『国土数値情報 避難施設データ』が標準搭載パッケージとして追加されます。

    1. 追加された表示対象は東京都新宿区と大阪府大阪市中央区の避難施設です。
  13. ジオオブジェクト『日本百選と座標値』が標準搭載パッケージとして追加されます。

    1. 追加された表示対象はため池百選です。
  14. ソースデスクリプターに標準設定される合成設定を定義可能になります。

    1. get_default_blending_mode : 合成モード名( "standard", "addition" など)の文字列値を return する関数
    2. get_default_blending_parameter : 合成モードパラメーターの浮動小数点数値を return する関数
  15. 画像地図を追加、削除、変更した際に、ソースデスクリプターに定義された標準設定の合成設定が適用されるようになります。
  16. タイルマップの画像地図「防災科学技術研究所」の「地滑り地形分布図」の標準設定される合成設定が標準合成:1.0に定義追加されます。
    1. この画像地図は透過値が画像地図自体に設定されているため、従来の機能モードeasyにおける最下層以外への重ね順の配置状況で標準合成:0.5となり見難いので改良して欲しいという要望に対応した措置です。
  17. タイルマップの画像地図の重ね順の入れ替えGUIツールチップが追加されます。

    • この対応は本機能が機能モード easy でも有効化されるため、 easy モードユーザーをGUIで混乱させない為に追加されるものです。
  18. タイルマップの自動ストール機能で以下の環境について subdivision_level_max 制限設定が追加されます。

    1. Intel(R) HD Graphics : 12
    2. winsat < 6.0 : 12
    3. winsat < 7.0 : 13
    4. この追加によりこれらの環境で実行中に subdivision_level が意図しない程高過ぎる設定値となる事がなくなります。
  19. タイルマップ描画モジュール( view::gl::tilemap )の設定ファイル値 view_gl.tilemap.parameter_range min, max が追加されます。

    1. 以前のバージョンでは自動ストール経由でのみ内部的に設定される事があった subdivision_level の最小値、最大値の制限設定を自動ストールの発動によらず設定ファイルから設定可能となります。
  20. システムツールパレットに不具合対応状況サイトを開くアイコンが追加されます。

  21. システムツールパレットにお問い合わせサイトを開くアイコンが追加されます。
  22. システムツールパレットにカメラ初期化アイコンが追加されます。
  23. システムツールパレットにタイルマップ初期化アイコンが追加されます。
  24. システム情報をテキストファイルに保存する runner.save_system_information コマンドが追加されます。
    1. 従来からある runner.show_system_information コマンドでは、更にそのテキストファイルを表示する機能が続きますが、その機能を省いたコマンドです。

変更

  1. プリインストールされるパッケージから『五大開発/公開試験用』ジオオブジェクトが外されます

  2. カメラウィンドウの上部にあった「通常モード」ラジオボタンが削除されます。この機能は機能実装上の歴史的経緯により取り残されていたものです。

  3. カメラウィンドウの「操作量の倍率」の位置がウィンドウ上側のエリアへ移動されます。
  4. ジオオブジェクトウィンドウのリスト表示の最初のカラムの「>」ボタンとそのカラムが廃止され、オブジェクト名称カラムの表示がボタンに変更され、ユーザーインターフェースが若干コンパクトに整理されます。
  5. ミニマップウィンドウをアクティブ化してもタイトルバーが表示されないままに変更されます。
  6. コンパスウィンドウをアクティブ化してもタイトルバーが表示されないままに変更されます。

  7. 画像地図『5mチェック』の名称が『標高(5mメッシュ)整備範囲』に変更となります。

  8. Windows 8/8.1/10 で GONDWANA を初めてインストールする際に .NET Framework 3.5 の追加インストールを要求されないようにしました。

    1. 上記 OS にて .NET Framework 3.5 は標準搭載されないコンポーネントのため、インストール時間短縮に向け、そのコンポーネントに依存する処理を排除しました。
    2. これに伴い、インストーラーの拡張子が exe から msi に変更となります。
  9. 上記の対応により、0.702.1-1 およびそれ以前からの更新インストールで、古いバージョンのインストール情報が不正に残る現象が発生するようになります。

    1. 0.702.1-1 およびそれ以前の GONDWANA をインストールしている方は、一旦、GONDWANA を Windows の『プログラムと機能』から手動でアンインストールしてください。
  10. ジオオブジェクトウィンドウにてジオオブジェクト名がツールチップとして表示され、名称が長い場合でも全体を確認できるようになります。

  11. ジオオブジェクト『日本の行政区画/都道府県』の名称が『日本の都道府県/都道府県庁所在地』に変わります。

  12. 機能モード easy の場合にも画像地図の重ね順の入れ替えGUIが有効化されます。

  13. タイルマップの画像地図の重ね順の入れ替えGUIの表示が他のGUIと紛らわしくないよう△▽に変更されます。

    1. 旧仕様では▲▼を表示していましたが、これはドロップダウンリストやフォールディングに使われるGUI表示と紛らわしい為です。
  14. ジオオブジェクトが高度30kmを超える高高度では可視化が制限されるようになります。

    1. この制限は既知の不具合 https://bugs.gondwana.godai.co.jp/index.php?do=details&task_id=14 に対する応急対応です。
    2. 制限中はジオオブジェクトウィンドウに赤字で制限に関する情報が表示されます。
    3. この制限は Experimental 機能モードが有効な場合は解除されます。
  15. タイルマップのFPS自動ストールの標準設定の判定用閾値が 50 から 55 へ変更されます。

    1. 50 FPS ~ 55 FPS ではやや動作がガタつくため、標準設定では滑らかに動作する 55 FPS以上でユーザーの環境にあわせた自動ストールを施すよう調整したものです。
  16. タイルマップのFPS自動ストールの標準設定の判定用フレーム数が16から60へ変更されます。
    1. 低性能環境での判定精度が向上する代わりにFPS自動ストールの応答性は悪くなります。
  17. タイルマップウィンドウ( view::gl::widget::tilemap )のGUIレベルでの subdivision_level 値の制限を設定する設定ファイルの view::gl::widget::tilemap.parameter_range.subdivision_level_{min|max} が廃止され、タイルマップ描画モジュール( view::gl::tilemap )の設定値が採用されるようになります。

  18. システムツールパレットからシステム情報アイコンが削除されます。

    1. これに伴い、GONDWANA の起動時に runner.save_system_information コマンドが実行されるよう変更となります。
  19. システムツールパレットから終了アイコンが削除されます。
  20. Windows の『プログラムと機能』で確認できるサポート情報が、五大開発共通のものから GONDWANA 専用のものに変更されます。
    1. GONDWANA は専用のウェブサイトを持っているためです。
  21. 一連のツールパレット変更に伴い、各ウィンドウのレイアウトが再調整されます。
  22. ミニマップの初期サイズが少し大きくなり見やすくなります。

不具合の修正

  1. 数値指定で注視点までの距離に0[m]を指定した時に、使用中のメモリが増大する不具合が修正されます。
  2. tilemap ステートスペルの実行、特に起動時の runner.auto_spell タイミングでの実行において復元されるタイルが重い場合などにセグメンテーション違反によりGONDWANAが意図せず終了する現象が高確率で発生する不具合が修正されます。
  3. runner.open_url コマンドを Windows で使用する場合にURL文字列に & が含まれる場合にURLをWindows処理系へ正しく渡せずに期待動作しない不具合が修正されます。
  4. 起動時にタイルマップの設定ファイル値 subdivision_level が subdivision_level{min|max} の制限を適用されずに設定される不具合が修正されます。