G4-4.0.7.2 CBT Release
Release Note
- 新機能
- タイルサービスに対してローカルファイルシステムへのキャッシュ機能が実装されます。
- 標準のローカルキャッシュ保存先は G4FS (
filesystem/
) 下のvar/cache
です。- 設定ファイル
DataCenter.cache_prefix
にてvar/cache
以外の任意の G4FS パスへ変更できます。
- 設定ファイル
- タイルサービスごとのキャッシュファイル構造は上記パスに
tile/{type}/{name}/{z}/{y}/{x}{.ext}
の形式となります。{type}
: 標高タイルの場合はaltitude
、地表面のレイヤーの場合はsurface_layer
。{name}
: タイル定義のタイル名です。タイル名に/
文字を含む場合はディレクトリー区切りとして有効に扱われます。{z}
,{y}
,{x}
: タイル座標です。{.ext}
: タイル定義のurl_pattern
の末尾がファイル拡張子となっている場合は、そのファイル拡張子となります。
- 標準のローカルキャッシュ保存先は G4FS (
- 地形の物理シミュレーション機能の実装分離とデータ生成時の未使用メモリーに対する最適化などで、「準備中」で行っていた処理が282倍高速化され、LOD=15でも1秒未満で完了するほとんど気にならない程度になりました。
- このため、実験的に本バージョンから「準備中」を排除したリアルタイムの地形ローディング動作へ切り替えました。
- 時間分割型のタスクシステムの応用により「準備中」の後に、さらに地形の実際の描画が可能になるまでの間、一時的にプチフリしたような状態になる時間が体感上大幅に軽減されました。
- 「地表面のレイヤー」メニューGUIに「発光度」の設定が追加され、太陽が沈む夜のシーンでも地表面のレイヤーの視認性を確保しやすくなります。
- 設定は「なし」「弱」「強」「数値指定」から選択でき、標準設定は「弱」です。
- 隣接地形のLOD効果に係数を設定可能になります。
- 従来:
{LODレベル減衰量} = {隣接距離} × {-1}
(係数は-1
に固定){隣接距離}={X軸距離}+{Y軸距離}
(等距離面が菱形になります。広域の表示でやや違和感が生じます。)
- 以降:
{LODレベル減衰量} = CEIL( {隣接距離} × {係数} )
{隣接距離}=SQRT({X軸距離}^2+{Y軸距離}^2)
(等距離面が円形になります。広域の表示でも感覚的な距離の一致性が向上します。)
{係数}
はコンフィグレーションのPlanet.adjacency_cell_factor
に実数値で与えます。{係数}
の標準値は-0.7
です。この設定では、中心地のLODレベルが15
の場合、隣接距離が1増加する毎にCEIL(14.3)=15
,CEIL(13.6)=14
, ... ,9
,8
,8
,7
,6
,6
, ... のように従来に比べ穏やかに減衰するようになります。
- 従来:
- タイルサービスに対してローカルファイルシステムへのキャッシュ機能が実装されます。
- 変更
- バグ修正
- 起動後、初回の注視点または視点の操作の際にHUDの表示が若干乱れる問題が修正されます。
- 再現困難だが使っているとたまに発生しG4が落ちてしまうバグが修正されます。
- しばしばタイル間の補完が行われないバグが修正されます。
関連チケット
Videos
G4-4.0.7.2-dev Ultra fast start-up demo from Usagi Ito on Vimeo.
G4-4.0.7.2-dev realtime terrain loading from Usagi Ito on Vimeo.
Screenshots
「地表面のレイヤー」メニューGUIに追加された「発光度」の設定: